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子どもの勉強には母親の学歴が重要?!スマホ制限は時間の使い方の学びの場に

もうメシは食ったかの?儂はノブじゃ。

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教育業界のプロ

儂は教育関係の仕事に携わって20年以上、教育業界のプロである。

これまでに多くの子どもたちも見てきたし、その親たちも見てきた。

学校関係者、塾関係者、習い事の関係者、公的な教育機関の関係者、まっとうな通信教育から詐欺まがいな通信教育の事業者までさまざまな人も見てきた。

なので、教育の現場や裏側もよく知っている。

 

そのうえで、例えば「子どもの教育方針」などについて質問を受けることも多い。

または、質問を受けている人をみてその人がどう答えるのかを聞いていることも少なくない。

だがいつも思うのだが、その答えは千差万別で正解はない。

子どもによっても違えば、親の教育思想によっても変わってくるだろう。

 

もちろん、質問された側は真摯に最適と思われることを答えるのだが、それは多くの場合「個人の経験談」になってしまう。

そのため、A先生はこう言ったが、B先生はこう言った・・・というように人によって答えが変わることが往々にしてある。

 

個人経験のアドバイス

そういった個人の経験に沿ったアドバイスは果たして最適解なのであろうか?

これがその道50年の先生なら経験は豊富だが、ちょっと時代が古すぎるかもしれない。

逆にまだまだ経験の浅い年下の若者に全幅の信頼を置くことも難しいのではないだろうか。

 

質問を受けたほうは何とか最適解を与えようと努力し、質問した方もその解をもらって満足するのだが、それが「個人の経験」という小さなデータの積み重ねによって出てきた答えならば、果たして最適解にたどり着けているのかという不安がつきまとうのだ。

 

国学力テスト 12万人のデータ

さて、7月末に「全国学力・学習状況調査」(通称・全国学力テスト)の結果が公表されたことをご存じだろうか?

 

このテストに付随して「保護者アンケート」が行われた。

テストを受けた小6と中3の保護者から無作為に抽出された12万人だ。

12万人!

これは、間違いなく統計学上有意とされる母数である。

先に述べたように、個人の経験やその周りで起こった出来事よりもはるかに信ぴょう性があるデータとなる。

 

日本には教育に関するデータが少ない

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実は日本は国家事業として教育に関する調査結果や追跡調査的なデータが非常に少ない。

プロフェッショナルならば当然知識として知っておきたい教育データが、ないのだ。

将来の日本を担う子どもたちの教育のことなのだから、国家事業としてデータを取ってどの教育方法が効果的でどの教育方法が効果的でないのかを分析してほしいものである。

 

これが原因で、教育関係者はデータに裏打ちされた話をすることができず、ふんわりとした「個人の経験」で話をせざるを得ないことになる。

これは、子どもたちにとっても、親にとっても、教育業界に携わる者にとっても不幸なことだと言えるだろう。

 

国学力テストは"国家百年の計"のための大きなチャンス

今回のこの全国学力テストでは、日本ではあまり取られていないこの手のデータを取ることができる滅多にないチャンスだった。

国学力テストでは、学校間の点数格差が子どもたちの競争につながるということで、賛成とか反対とかいう話がある。

しかし、マクロな視点から見てみるとそのような論争を起こすのはナンセンスである。

これは今後の日本の未来を担う"国家百年の計"の方向性を決める大事な基礎データとなっていくのだから。

 

 

母親の学力が子どもの学力を左右する!

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さてこの「保護者アンケート」で、「両親の学歴」「所得」「就業時間」といった家庭環境や経済状況を尋ね、子どものテスト正答率との相関関係を調べた。

この調査の結果、子どもの学力は保護者の学力と比例する、とりわけ父親の学力よりも母親の学力と比例するという結果が出たということである。

 

これは儂としてはちょっとだけ驚きで、「そうだったのか!」という感じだ。

子どもの学力が何に起因しているかは、(個別にはもちろん違ってくるが)もっとも大きな傾向として「母親」がポイントであることが今回分かったのである。

 

この結果を精神科医香山リカさんは、

『女に学問はいらない』と言われていた時代は終わり、現代は女性も大学まで進学することが珍しくなくなり、高学歴の母親が増えました。努力して最高学府までたどりついた母親たちはそのことを“成功体験”として誇りに思い、若いうちに勉強に励むことに価値を見出す傾向があります。

 そのため、子供に対しても自然と、また心から『勉強は大切だ』『大学で学ぶために努力することはいいことだ』と伝えることができる。結果として子供の学力が向上するのではないでしょうか

 

www.news-postseven.com

と分析している。

 

理想的な母親の学習フォロー

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まず小学生くらいまでの教育現場では、母親が子どもの勉強をどれほど見てあげられるかで、子どもの学力は大きく変化する。

これに異論のある教育関係者はいないだろう。

子どものもともとの学力以上のものを引き出したいのなら、母親が子どもの勉強を見てあげることがとても有効なのである。

 

毎日の宿題をきちんとやっているか、やったあとは答え合わせをしているか、間違えた問題は分かるように教えて、復習させているか、こういう当たり前の基本的な学習フォローをやってあげる人がいることで子どもの学力は上がっていくのだ。

 

日本人なら誰しも知っていることだが、勉強は積み重ねだ。

一気に学力がつくことはあり得ない。

毎日少しずつ少しずつ積み重ねた努力が結果に表れてくる。

 

この「小さな努力のフォロー」を現実的に実行に移せるのは、日本なら母親なのだ。

その母親が子どもの学力に関心を持たないとしたらどうだろう?

当然子どものフォローをやるはずがない。

いぜんタイ人の数学力について書いたが、それも理由は親の勉強に対する関心の度合いが根本にあると思う。

「5分でわかる、日本人とタイ人の大きな違い その1 金銭感覚の違いは教育レベルと直結する」

 

ただ、母親が毎日子どもの勉強を見ることは、言うは易し行うは難しである。

実際は時間的にも、体力的にも難しい。

しかも、親子ではすぐにケンカになってしまう。

ケンカになれば、その原因となる勉強も好きになれるはずもない。

 

お母さん方からは、「そんな簡単に言わないでよ!」と罵声が飛んできそうである。

このあたりのバランスがうまく取れないと、逆に勉強嫌いな子どもになってしまうかもしれない。

・・・女性たちは大変である。

 

母親とは限らない

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ここで「母親が」と書いたが、これは母親でなくても「父親」でも「兄」でもいい。

誰でもいいのだが、大事なことは毎日きちんと見てあげることができる人だ。

毎日見てあげることができるのは、普通の日本人家庭においては「母親」であろう。

特に海外に住んでいる駐在員家庭では、夫が働き、妻は働いてはいけないというルールになっていることも多い。

そのような環境的な事情もあって、子どもの勉強を見てあげるのは「母親」ということになってしまうだろうということだ。

 

スマホで時間の使い方を学ぶ

もう一つはおそらく多くの家庭で頭を悩ましているスマホの使用時間だ。

今や小学生でもスマホを持っていない子のほうが少ないと言える時代になってきた。

いつでも連絡を取れるのは、親として非常にありがたい。

 

しかし、今のスマホは高機能になりすぎていろいろなことができてしまう。

Youtubeを見たり、ゲームをしたり、LineやTwitterなどのSNSに興じたり。

子どもにスマホを渡してしまうと一日中スマホにかじりついて、これらに夢中になってしまうのは悩みの種だ。

 

その世相を反映してか今回の保護者アンケートでもその点が調査項目に入っていた。

結果として、「道徳観を子どもに諭す(努力は大事だよとか)」家庭と「そうでない家庭」の間に大きな学力の差は見られなかった。

そして、「スマホの使用時間を制限している家庭」と「していない家庭」では、制限をしている家庭のほうが子どもの学力が高いという調査結果になったのだ。

 

予備校講師の吉田裕子先生のコメントが秀逸

スマホについては、この部分だけ見ると当たり前だ。

勉強もしないでスマホばっかりやっていたら勉強できるわけがない。

 

しかし、(儂はどなたか知らないが)“カリスマ国語講師”の吉田裕子先生は、「小学生には時間の使い方を教えることが有効」と指摘する。

「『最後までやり抜く』『努力は大切』などの抽象的な道徳論は、自我が育っておらず判断力の未熟な小学生が聞いても具体的に何をしたらよいのかわかりにくいため、成果につながりづらい。

それよりも、具体的な時間の使い方を教えてそれを習慣づけることが大切です」


www.news-postseven.com

 

 なるほど、非常に納得である。

 

子どもにスマホを与えておいて、スマホでゲームするな!とかYoutube見るな!とかは実際問題ムリであろう。

子どもにそんな強い自制心を求めてはいけない。

それができないから子どもなのである。

 

であれば、逆に「スマホで遊んでもいいよ、ただし時間を決めて使おうね」という方がはるかに良いというわけだ。

もうちょっとやらせて!と言ってくる姿が目に浮かぶが、それはうまくいなしてもらうとして、時間の使い方を小さいころから身につけるという習慣づけにはとても良いツールになるという結果が12万人のデータから読み取ることができる。

 

まとめ

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 「スマホは1時間まで」と時間を決めて使うのが良いような気はしていても、こうして12万人のデータをもとに話をされると納得感が大きいのではないだろうか。

これが「ふんわりとした個人の経験談」と「しっかりとしたデータに基づいたアドバイス」の違いだ。

 同じように、「母親が家で教えてあげると成績が上がりますよ」と先生の経験で話をされるのと、「母親の学力(教えてあげること)と子どもの相関関係が一番強いんですよ。だから頑張って家でも勉強を見てあげてください。」と言われるのでは、子どもの学習フォローへの意気込みは大きく変わるのではないだろうか。

 

今宵はここまで。また次を楽しみにしておれ。

 

 

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